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第5回 選抜前打ち決戦2011 (2011/9/4)の詳細

開催地 大阪南港新日鉄
AM9:00〜AM12:00


栄光の優勝カップを手にするのは?
どのチームなのだろう!


4チーム参加選手12名(順不同・敬称略) ※名前の後の( )は出場回数初は初出場

チーム関西 左より前列へ
山本 永治/FTフリーカー (初)

竹之内 正秀/波止友会 (初)
竹田 敏雄/Fishing Team 2000 神戸七防黒鯛人 (2)
チーム中京 左より前列へ
佐藤 学/東海波止研 (初)

田村 哲生/チヌ迷人 (初)
川島 晋/東海チヌ倶楽部 (2)

チーム四国 左より前列へ
水田 秀明/落潮会 (初)

橋口 誠/落潮会 (初)
小泉 雅敬/落潮会 (2)
チーム北陸 左より前列へ
小林 充/フリー (初)

渋谷 充/金沢茅渟研究会 (3)
宮田 裕治/BF・CRUSADE (初)


2011年9月4日選抜前打ち決戦の日が今年もやって来ました。
第5回目となる、今年の開催地は大阪南港新日鉄です。
今年の大会は、台風12号の影響により開催が危惧されていました。

予定では、AM5時出船の予定でしたが安全のためAM8時位まで待機ということになりましたが、
既に各地より集まった参加者選手は意気揚々としており、興奮を隠し切れない様子でした。

空模様は、曇天でいつ雨が降ってもおかしくない様子ですが、幸いにして風は収まってきていました。
そして、大会委員長の倉田氏よりAM8時30分出船、AM9時競技開始が伝えられました。
当初、AM5時30分〜AM11時30分の競技予定でしたが、やむなくAM9時〜AM12時までの3時間での競技になりました。

AM8時30分、船に乗り込み一同は、新日鉄に向かうこととなります。
新日鉄に着いてみると心配した風は全く無く、ほとんど無風に近い感じで川筋も、湖面のようにほとんど波の無い状態です。
その様子を見て、前打ち実行委員の方々は安堵の表情を浮かべておりました。

そして、AM9時競技開始がスタートしました。

各選手は、思い思いのエリアに散らばって行きます。
新日鉄には、大きく分けて2つのポイントに分けることが出来ます。
1つは、川筋と呼ばれるポイントで、ここは大和川の下流になり石積みの足場になっており石畳とも呼ばれています。
2つ目は、前打ちされる方なら誰もが知っている。新日鉄テトラ。ここは、名前の通りテトラ帯になっており、日頃より数と型がでるポイントです。

川筋は、おりしの台風の雨の影響で、濁りが入っていましたが、風向きが悪かったテトラは、濁りが無く少し透けている状況でした。
このあたりを、どう判断してどう攻略するかが、重要な鍵になりそうです。

参加選手12名の半数づつが川筋とテトラに分かれる形となりました。

開始早々、チーム関西の竹之内選手が川筋でチヌを釣られました。その直ぐ後にも、竿が曲がりましたが痛恨のばらし。
しかし、その後直ぐに40オーバーを釣り上げました。その後2枚追加し開始1時間以内で4枚の釣果です。
やはり、この濁りのせいで今日は川筋有利なのかと思わせるスタートでした。

その頃、テトラでは苦戦が続いているようでした。
釣っている方も少なく、釣れた方も1枚もしくは、2枚という状況でしたが、
アタリが無いのではなく、アタリは思っていた以上にあるとのことで、針はずれが多いということでした。
濁りが少ない分チヌの警戒心が強いのかもしれません。

テトラの一番奥で釣りをしていた、竹田選手に話を聞くと、釣果1枚とのことで、やはり名手も苦戦を強いられているようでした。

その後の情報でも、竹之内選手は、確実に枚数を上げているとのことで、
このまま、チーム関西ぶっちぎりかと思わせる状況でしたが、そのまま終わらないのが釣りの奥の深い所です。

誰もがテトラはだめなのかと思い始めたとき、雨が降り出し風が南西寄りになり濁りがテトラ帯にも入り始めてから、状況が一変しました。
アタリが多くなると共に、喰いも良くなったのか針外れも少なくなったようです。
さすがに、各地の大会で上位に入った選手たちです。この状況を見逃すはずもありません。
テトラ帯で竿が曲がりだし、タモが入る様子が多く見られるようになりました。
どのチームの、誰が・・・何枚釣っているのかさえわからなくなる状況になっていきました。
「竹田選手が10枚釣ったらしい。」「中京の田村選手の猛攻が凄いらしい。」「四国の小泉選手は、大物ばかりを釣り上げている。」と、噂だけが飛び交って折いる状況でした。

今年の大会は、例年に無く釣果枚数が多く、参加選手全員に釣果がありました。過去の大会で参加選手全員に釣果があったことは無く、まさに白熱する大会になりました。

競技終了後に持ち込まれた魚の数に驚くと共に、総重量での勝敗のため、集計が直ぐに出る状況ではないということと、雨が強くなってきたため、
表彰式を急遽、堺市のとれとれ市場にて開催する運びとなりました。


集計の結果、団体戦優勝は20枚 重量20,323gを釣り上げたチーム関西に決まりました。実にチーム関西5連覇となります。
第2位は、17枚 重量16,160gの結果を残したチーム中京。
第3位は、9枚 重量9,750gのチーム四国。
第4位は、7枚 重量8,050gのチーム北陸。
以上の結果となりました。

個人の部は、最終的に11枚(13,315g)を釣り上げ型も大きかった、チーム関西の竹田選手が優勝。
第2位は、怒涛の追い上げで10枚(10,140g)を釣り上げた、チーム中京の田村選手。
第3位は、6枚(6,865g)で、チーム四国の小泉選手に決まりました。

競技が終わった12名の選手達は、爽やかな笑顔でお互いを称えあい握手して別れる姿がとても印象的な大会でした。



団体戦、個人戦ともに、30cm以上のクロダイの総重量で競われました。

団体の部
順位 チーム名 重量 釣果枚数
優勝 チーム関西 20,323g 20枚
2位 チーム中京 16,160g 17枚
3位 チーム四国 9,750g 9枚
4位 チーム北陸 8,050g 7枚
この結果、チーム関西第1回より連続優勝。
5連覇達成となりました。


個人の部
順位 名前 重量 釣果枚数・最長寸
優勝 竹田 敏雄 (チーム関西) 13315g 11枚 48.0cm
2位 田村 哲生 (チーム中京) 10140g 10枚 44.5cm
3位 小泉 雅敬 (チーム四国) 6865g 6枚 44.0cm
4位 竹之内 正秀 (チーム関西) 6558g 8枚 44.0cm
5位 佐藤  学 (チーム中京) 4375g 5枚 42.2cm
6位 渋谷  充 (チーム北陸) 3965g 3枚 47.2cm
7位 小林  充 (チーム北陸) 2535g 2枚 46.5cm
8位 水田 秀明 (チーム四国) 2105g 2枚 42.5cm
9位 川島  晋 (チーム中京) 1645g 2枚 39.2cm
10位 宮田 裕治 (チーム北陸) 1550g 2枚 37.4cm
11位 橋口  誠 (チーム四国) 780g 1枚 35.0cm
12位 山本 永治 (チーム関西) 450g 1枚 30.9cm
総釣果枚数53枚 総重量54,283g



団体優勝のチーム関西へ、優勝カップの授与。
このトロフィは、歴代の優勝チームの名前が刻まれており、持ち回りとなっています。
  個人の部1〜3位の選手たち。左より小泉選手、田村選手、竹田選手

チーム関西優勝コメント
竹田選手のコメント

関西チームが5連覇優勝できて良かったです。
2週前から下見に入り釣りをしましたが、なかなか思う釣果が出せませんでした。
初めてのポイントでもあり、なかなかタックルなどが絞れずに苦戦しました。
そうした中でも、何とか感じを掴みかけたのですが、前日の台風でリセットされた感じです^^;
渡提後に川筋は下見も出来なかったので、テトラ帯へ行き釣りを開始したのですが、潮が透け気味でアタリも少ない状態が続きましたが、川筋の泥濁りが表層を滑るように入ってきてからは、嘘のように入れアタリ状態になり釣果を獲ることが出来ました。
大きく運も作用しての釣果でしたが、関西チームの優勝に貢献でき良かったです。
また、昨年は個人では2位でしたが、今回は個人でも優勝でき大変思い出に残る1日なりました。
応援に来ていただいた仲間や大会スタッフの皆様!本当に有難う御座いました。
来年もこの大会に参加できるように頑張りたいと思います!

山本選手のコメント

地元は中京なのですが地元より竿を出す回数の多い関西の代表に運よく選ばれて今大会に参加する事になりました。関西地区は4連覇中で5連覇のかかった大会で他の2名の方に迷惑を掛けない様にと思って参加したのですが、気合が気負いになり行動が空回りして裏目、裏目となってしまい結果的には関西代表のお二人には大変な迷惑を掛けてしまいました。
そんな中、お二人の活躍で5連覇を達成でた事は唯一の救いでした。悪天候の中、大会運営に携わった関係者の皆様ご苦労様でした。

竹之内選手のコメント

今回、初めて前打ち決戦にでました。5連覇のかかった大会と言うよりも、大阪の名手竹田さん名古屋の名手山本さん方と同じチームと言うのが光栄でありお二人に迷惑掛けないようにと思うプレッシャーで正直いっぱいでした。でも、楽しい大会でも有りました。来年も出れる様に頑張ります。お疲れ様でした。


大会風景

待機中に、ビデオ撮影のコメント練習をするチーム関西 スタート前の緊張する選手たち
競技説明をする倉田委員長
川筋です。昔に比べて綺麗に整備されています。
関西の竹之内選手 中京の佐藤選手
北陸の小林選手
結果発表を行っている武委員
竹田選手の応援に駆けつけていた長田さんと米澤さん